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2004年4月23日

任天堂ハードの発表から発売まで

 来月12日~14日にロサンゼルスで開催される、業者向けビデオゲームの展示会Electronics Entertainment Expo(E3)で、任天堂の最新ゲーム機「ニンテンドー・ディーエス」が初出展されます。NDSは発表時から様々な憶測や怪情報が流れていますが、こうした紆余曲折はNDSだけではなく、歴代の任天堂ハードも辿った道でした。そんなわけで、「歴代任天堂ハードの発表から発売まで」を振り返ってみましょう。ハード性能については言及していません。

 まあ、そんなにたいしたものではないんですけどね。

○スーパーファミコン(1988年11月21日発表 1990年11月21日発売)
 スーパーファミコンの情報は、1988年1月、ファミコンの後継機にあたる16ビット機を1988年秋にも発売すると、京都新聞などが報じたことにはじまる。このタイミングでの報道で、NEC-HEのPCエンジン、セガのメガドライブに対する任天堂の牽制、と見る向きもあった。ファミコンと互換性がある、ファミコンを一万円で下取りする、などの怪情報も出た。
 同年11月21日、任天堂は公式に発表を行い、16ビット機の名称を「スーパーファミコン」に決定、仕様も公表された。1989年7月の発売予定で、「スーパーマリオ4」など4タイトルを同時発売すると発表された。
 予定は未定というわけで、当初の発売予定が迫った1989年6月、任天堂はスーパーファミコンを1990年7月に延期するとアナウンスした。その理由は、スーパーファミコン用の半導体が確保できないと判断したためという。
 1990年6月、数度の発売延期の末に、発売日を1990年11月21日に、価格も25000円に決定したと発表された。16ビット機の情報が初めて報じられてから2年10ヶ月後、ようやくスーパーファミコンは発売される運びとなった。ゲームファンも待ちかねたのか、発売直後から大人気で品薄状態に。一時は『スーパーマリオワールド』の出荷本数が、スーパーファミコンの出荷台数を上回るという怪現象も起こった程だった。
 アメリカでは、SUPER NES(海外版スーパーファミコン)が1991年9月に発売された。

○バーチャルボーイ(1994年4月14日発表 1995年7月21日発売)
 1993年夏に64ビット機のリリースを突然宣言したが、バーチャルボーイおいても同様だった。1994年4月14日、任天堂本社で開かれた初心会総会で、山内溥任天堂社長(当時)が壇上に上がり、バーチャルリアリティ(VR)が体感できる新型ゲーム機を1995年春に発売すると発表した。この中で山内社長は「新型ゲーム機は娯楽の新規分野を開拓する」と強調、ポストテレビゲーム時代の先兵と位置づけていた。
 1994年11月25日に開催された「第6回初心会ソフト展示会」で、任天堂新型VRゲーム機をバーチャルボーイという名称で1995年4月に発売すると発表した。対応ソフトも『マリオクラッシュ』などがプレイアブル出展された。しかし、展示されたソフトの完成度が不十分だったため、来場者の評価は芳しいものではなく、それを伝え聞いた山内社長がのちにバーチャルボーイの発売をあっさりと決めてしまった。一方、翌年一月にアメリカで開催されたCES(Consumer Electronics Show)では、任天堂は日本の不評を巻き返しを狙い、『テレロボクサー』『ギャラクティックピンボール』などバーチャルボーイ用ソフトを多数出展した。その甲斐あってか、TIME誌が紹介記事を掲載するなど高い評価を受けた。
 バーチャルボーイは1995年4月に発売延期が発表されたのち、発売日を7月21日に決定した。当初20万台の初回出荷台数を見込んでいたが、受注が集まらず急遽15万台に落とした。店頭に約6000台も試遊機を設置するなどのキャンペーンを行ったが、発売してからも売れ行きが悪く、二回目の出荷も見送らざるを得なかった。北米では、8月14日に発売が開始された。発売前の評価が高かったものの販売不調で、クーポン制度や値下げなどの必死の販促も実らなかった。予定されていた欧州でのリリースも見送られた。任天堂は1995年度中にバーチャルボーイを300万台販売する計画だったが、販売不振で78万台に留まった。

○NINTENDO64(1993年8月22日発表 1996年6月23日発売)
 ソニーやフィリップスとの提携を解消し、セガなどライバルメーカーの32ビット機開発が囁かれ始めていた1993年、突如として任天堂はスーパーファミコンの次世代機の開発を宣言した。1993年8月22日に行われた初心会講演の席上、山内溥任天堂社長(当時)は64ビットCPUを搭載した次世代ゲームマシンを開発すると発表した。64ビット機の開発にあたり、パートナーとしてグラフィックワークステーションの分野で確固たる地位を築いていたシリコングラフィックス社と提携、1995年末の発売を目指すと表明した。
 64ビット機の開発は海外メーカーとの連携を重視していたため、その情報に関しても海外を中心に発信されることになる。1994年8月、Nintendo of Americaのオフィシャルマガジン「NINTENDO POWER」に、英国Rare社が開発したウルトラ64(NINTENDO64の仮称)の第一弾タイトル、『Killer Instinct』の画面写真が初めて掲載された。同年9月22日にも、米国サンアントニオで開催されたAMOA Expo'94で、ウルトラ64用ソフト『Cruis'n USA』『Killer Instinct』が出展された。
 1995年に行われた「第7回初心会ソフト展示会」で、NINTENDO64を国内初公開。『マリオ64』と『カービィ64』をプレイアブル出展、その他13タイトルをビデオ出展した。発売日は1996年4月21日、価格は25000円で発売するとアナウンスされた。
 発売予定日の4月21日が間近に迫った1996年3月8日、任天堂はNINTENDO64の発売を6月23日に延期すると発表した。任天堂は「CPUの調達の遅れが発売延期の原因」としたが、ソフトの開発の遅れが原因であることは明らかで、発売延期の犯人に仕立てられたNECは、「先方との見解の相違」と言うしかなかった。
 かくしてNINTENDO64は、1996年6月23日発売された。初回出荷台数は約30万台。
 米国では1996年9月の発売。NINTENDO64に対する評価は発売当初から高く、TIME誌は1996年のMachine of the yearに選出した。

○ゲームボーイアドバンス(1999年9月2日発表 2001年3月21日発売)
 1999年9月2日、任天堂はコナミとの合弁会社モバイル21の設立発表とともに、ゲームボーイの次世代機となるゲームボーイアドバンスを2000年8月に発売すると発表した。英国ARM社製の32ビットCPUを搭載するなど、スペックも公開された。
 それからしばらくGBAに関する断片的な情報は出ていたものの、4月初旬には一部報道が液晶や半導体などが確保できないため、ゲームボーイアドバンスの発売が延期されるなどと報じていた。一時は任天堂は延期を否定したが、2000年5月26日行われた決算発表では、ゲームボーイアドバンスが2000年末に延期されると発表された。
 2000年8月24日に開催された任天堂新製品発表会で、ゲームボーイアドバンスが初公開され、2001年3月21日に9800円で発売すると発表した。翌日の任天堂スペースワールド2000には、『マリオカートアドバンス』『ロックマンエグゼ』『黄金の太陽』など9タイトルがプレイアブル出展された。
 発売を直前に控えた2001年3月7日には、関係者向けに「ゲームボーイアドバンスプロダクト発表会」を開催。27タイトルがプレイアブル出展され、GBA用の周辺機器「カードeリーダー」も発表・展示された。
 3月21日に発売された日本では、発売から10日間で107万台の出荷を達成した。北米は6月11日、欧州は6月22日に発売された。

○ニンテンドーゲームキューブ(1999年5月12日発表 2001年9月14日発売)
 1999年5月12日、任天堂・松下電器提携発表記者会見が行われ、任天堂は松下電器産業、IBMと共同で次世代ゲーム機ドルフィン(仮称)を開発、2000年12月発売すると発表した。メインCPUをIBMが製造し、松下がDVDドライブを供給。またドルフィンにDVDプレイヤー機能を搭載した融合機を松下が発売することも合わせて発表された。
 2000年5月26日行われた決算発表で、ドルフィンが2001年以降に発売が延期されることが発表された。
 任天堂スペースワールド2000開催前日の2000年8月24日、任天堂新製品発表会が開催され、ドルフィンことニンテンドーゲームキューブが初公開された。詳細な仕様も公開され、2001年7月発売予定、価格未定であるとアナウンスされた。発表会ではデモ映像が公開されたものの、翌日のスペースワールドには出展せず。2001年のE3では、『ルイージマンション』『ピクミン』などが初めてプレイアブル出展された。
 任天堂は、2001年4月18日に開催された経営説明会で、ゲームキューブの発売日を、当初予定していた2001年7月から9月14日に延期すると発表した。延期について山内社長は、「我々の感覚では2ヶ月遅れは普通。だから、延期ということは大したことではない」とコメントした。ゲームキューブの販売価格は、E3閉幕直後の5月22日に、25000円で発売するとアナウンスされた。
 ゲームキューブは9月14日に発売、同時発売は『ルイージマンション』など3タイトル。北米では11月18日に発売された。

○ニンテンドー・ディーエス(2003年8月8日発表 2004年末発売予定)
 発表は唐突だった。2003年8月8日開かれた任天堂経営方針説明会で、岩田聡社長が「従来とは異質の新商品を来年春にも発表する」と発言。いきなり降って沸いた新ハードに、国内外で様々な憶測が広がった。
 噂が一人歩きしてしまうことを懸念したのか、任天堂は予定を早め、二画面携帯ゲーム機ニンテンドー・ディーエス(仮称)の概要を1月21日に発表した。しかし、3月になって、ニンテンドー・ディーエスの仕様とみられる画像が流失してしまった。
 ニンテンドー・ディーエスは5月に開催されるE3で初公開される予定。




 うーん、もうちょっと詰めた方が良かったと思うんですが、いろいろ調べるのがめんどくさいので、これぐらいで個人的には満足しております。簡単にまとめておくと、任天堂ハードの発表はいつも突然で、そして当初発表された発売予定のとおりに出たためしがない、ということでしょうか。この法則からすると、ニンテンドー・ディーエスは年内に出ないわけですが、はてさてどうなることやら。

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コメント

労作ですね。読んでいるうちに、その頃の記憶が走馬燈のよういによみがえり、懐かしい気分になりました。そうだった、そうだった、みたいな。

で、ふと思い出したのが、SFメモリーカセットという書き換えできるスーファミのカセットを買って、ローソンで書き込んだら、店員が慣れて無くて書き込まれてなくて、とりにくるのではなくて、店に呼びつけられたことです。アトラスとかやりました。関係ないですね。

投稿: コウセイ | 2004年4月24日 01時02分

コウセイさん、こんばんは。
労作というか、モチベーションを上げるのが大変でしたね。書き始めは気持ちが入ってたんですが、長引くごとにやる気がなくなってしまって……。まあ、なんとか無理矢理E3前にアップできたんでよかったんですけども。

SFメモリカセットは、私はなぜか3本も持っているので、ローソンの書き換えを10回ぐらいやったことがあるんですよ。昔はネット上でもそういう書き込みをようく見かけましたけど、私はそういうトラブルは1回もなかったです。なんとなく残念。

投稿: ホコタテブログ | 2004年4月25日 23時49分

こんにちは~。

私も昔の記憶がよみがえりましたよ(笑) 特にスーパーファミコンだとかバーチャルボーイの時期は、毎週ファミ通を買って読んでいたので、発表があったときはワクワクしていたなぁ、と。

最近はあまりゲームしなくなって、こっちの世界には疎くなってしまいました。興味は依然あるんですけどね(^^ゞ

投稿: ss | 2004年4月27日 16時41分

ssさんこんばんは。
容量アンケートお疲れさまでした。

バーチャルボーイの頃は、サターンやプレイステーションが発表されて、ハード競争がいちばんオモシロイ時期でしたから、みんなワクワクしてたと思います。この頃がゲーム誌の発行部数もピークだったんじゃないでしょうか。
興味があっても、ゲームはしない…。そういう方は多くて、いまゲーム離れが起きてますよね。この状況を打破できるようなものを、NDSとPSPには期待してます。

投稿: ホコタテブログ | 2004年4月27日 23時04分

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