ニンテンドーDS内蔵されているコミュニケーションソフト『ピクトチャット』を午後9時に起動して、他に『ピクトチャット』を起動している誰かさんと通信しようという「プロジェクト・ピ9チャ」なる試みが2ちゃんねるを中心に盛り上がっているようです。実際に試みて成功した人がいるようですので、9時なったら『ピクトチャット』を起動してみてはいかがでしょうか。
とてもおもしろい試みだと思うんですけど、繋がったら繋がったでびっくりするでしょうね(笑)。私は住んでいるところがかなり田舎なので、起動してみたら他人と繋がったなんていう機会はほぼ有り得ないのが残念なんですけどもね。私の場合はオフ会でもやるしかないかな(笑)。
ともあれこういった試みは、『ピクトチャット』がニンテンドーDSに内蔵されなければ考えられなかったんですよね。もし『ピクトチャット』が単品のソフトとして発売されていたなら、ニンテンドーDSユーザの中でもさらに一部の人しか『ピクトチャット』を楽しむことができませんでした。ゲームシェアリングの機能があるとしても、コミュニケーションを楽しもうというのにダウンロード時間があっては気軽には楽しめないですよね。ニンテンドーDSを持っている人同士なら、誰でもすぐに『ピクトチャット』でのコミュニケーションを楽しむことができる。以前に『ピクトチャット』がニンテンドーDSのキラータイトルになり得るんじゃないかと紹介しましたが、実はそういうことを意味していたのでした。
また、『ピクトチャット』を内蔵したことの意味と同じようなことが、任天堂がニンテンドーDSで提唱する「ゲームシェアリング」にも言えます。ゲームシェアリング―ひとつのゲームを複数人で共有すること―は、ゲームボーイアドバンスでも「1カートリッジ対戦」という名で実践されてきました。人数分のカートリッジがなくとも、ひとつのカートリッジだけで最大4人までの対戦が楽しめるというものです。こういった機能がゲームボーイアドバンスから搭載されるようになったのは、ひとつのソフトさえあれば複数人の対戦が楽しめる据置型ゲーム機と違い(もちろん人数分のコントローラは必要になりますけども)、携帯ゲーム機では人数分のカートリッジが必要になり対戦の敷居が高いためでした。実際にゲームボーイでは、大ヒットソフト以外で同じソフトを2人とも持っているという機会はそうそうなかったんじゃないかと思います。ゲームボーイでも4人対戦が楽しめる『F1レース』というソフトもありましたが、4人対戦をするには人数分のカートリッジと3本の通信ケーブル、そして4人対戦専用の通信ケーブルが必須で、実際に4人対戦できる環境になるのは奇跡に近いものがありました。まあ、私はその奇跡の環境を体験したことがあるんですけどね(笑)。そんなこんなで携帯ゲーム機では対戦しようと思ってもできないことが多かったんです。それを任天堂は解消しようとして、ゲームボーイアドバンスで1カートリッジ対戦という機能の搭載と相成りました。そして、内蔵メモリも増えワイヤレス通信というリッチな機能を搭載したニンテンドーDSでは、1カード対戦(ダウンロードプレイ)を「ゲームシェアリング」と称して任天堂はそれまで以上に推奨しているわけです。実際に同時発売タイトルの中では、『スーパーマリオ64DS』や『大合奏!バンドブラザーズ』、『麻雀大会』、『ミスタードリラードリルスピリッツ』、『ZOO KEEPER』でゲームシェアリングに対応しており、ひとつのカードだけで複数人の対戦を楽しむことができます。
あともうひとつ、ニンテンドーDSでさらに通信を気軽に楽しめるような試みとして、「すれちがい通信」という機能があります。宮本さんが推してはる機能でして、「すれちがい通信」に対応したソフトをスリープモードにして、そのニンテンドーDSを持って街を歩いていると、同じようにしている人が近くに来れば勝手に通信してくれているという機能です。街の中での出会い...ではなくすれ違いが、何かを生み出してくれるかもしれませんね。現在「すれちがい通信」に対応しているソフトはまだ発売されてませんが、判明している中では来春発売予定の『Nintendogs(仮称)』がそれに対応しているようです。
個人的には発売予定に上がっている『マジカルバケーション2』も「すれちがい通信」に対応していると嬉しいですね。前作『マジカルバケーション』では、100人を目指して他のプレイヤーの主人公の魔法を覚えることが出来るという“レッツアミーゴ”という通信の要素があったんですが、実際に100人と通信しようというのはオフ会などの機会がなければほとんど不可能ですし、そもそも100人と通信ケーブルを繋ぐのがめんどくさかった。そこで「すれちがい通信」があれば、街で誰かとすれ違うだけでアミーゴ(通信)できるわけで、100人と通信できる可能性がグッと高くなりますよね。こうなると100人どころか1000人とのアミーゴも夢ではないかも...なんてね。
『ピクトチャット』、ゲームシェアリング、すれ違い通信……。こういった通信の敷居を低くしようという任天堂の試みは素晴らしいと思います。それを有効に活用できるゲームが数多く誕生することを私は望んでいます。
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